インタリアンバール でバリスタインターンシップ
当校に長期でお申し込みになる日本人留学生の方の多くは、イタリア語とプラスアルファの何かを求めている方が多いと思います。せっかくお金と時間を投資して勉強するのですから、その滞在をより有意義にするためにはとてもよい方法だと思います。言葉は目的があってこそ上達するもの、かもしれませんね。Italian me ではそんな方のためにたくさんのプラスアルファコースをご用意しています。また、サイトに案内がないものでも一度ご相談頂ければ出来る限りフィレンツェでご希望の勉強ができる方法を調査させていただきます。
プラスアルファとなる勉強の種類は様々で、料理、ワインはもちろんのこと革製品、ジュエリー、モザイク、音楽、アート全般など、イタリアで学べることを語学と一緒に学びたいと思われる方が多いようです。
そしてその中でも最近の傾向として”イタリアンバール”の人気が高まってきたようだというお話を伺いましたので、実際にイタリアンバールでインターンをされている日本人の女性に直撃インタビューをしてみました。
イタリアには飲み物の自動販売機がない代わりにさっと立ち寄って気軽に飲み物を頼めるバールという文化があります。これはイタリア独特のもので、そこに惹かれたとおっしゃるAさん。彼女と筆者は実は数年前からのおつきあいがあり、今ではItalian me の日本語コースにもご協力をいただいています。
以下、筆者(Italian me )と日本人女性(Aさん)
Italian me: 日本 でバールでのお仕事の経験はありましたか。
Aさん: 「はい。大学生のころ、イタリアンバールでアルバイトをしたのが最初の経験です。卒業後は一般企業に勤めましたが、転職し、今回フィレンツェに来る前の数年間は、東京の飲食店(主にケーキとコーヒーに特化したカフェ)で店舗責任者として働いていました。」
Italian me: バールのインターンシップに期待していたことはなんですか。
A さん:「実は、イタリアのバールでインターンシップをするのは、今回が二回目です。一回目は、バールのカウンター内ではなく、フロアでのサービスの仕事が主だったので、今回はどうしてもカウンターに入って仕事がしたいと思っていました。イタリアのバールは、カウンターで、お客 さんたちが一日に何度もやってきてはバリスタや隣同士になったお客さんたちとエスプレッソ片手にお喋りをします。その何気ないやり取りがイタリアのバールの魅力の一つだったので、その空間へ自分の身を置いて、彼らの日常や人との繋がり方を感じ取れるようになりたいと期待していました。」
Italian me: どうしてバールで働きたいと思いましたか。
Aさん: 「初めてのきっかけは、とあるバールでの出来事でした。大学生のころ、約1か月間イタリアのフィレンツェに滞在していた時のことです。当時、毎日通っていたバールがあり、その日はカプチーノをカウンターで飲んでいました。日本のデザインカプチーノが好きだった私は、バリスタの方に楊枝をもらって、カプチーノのコーヒーで絵 を描いてみせ、バリスタの方と楽しくお喋りをしていました。すると、一人の常連の男性がコーヒーを飲みにカウンターへやってきました。『彼は絵描きなんだよ。君と同じだね。』とバリスタの方が、さりげなく、その男性を私に紹介してくれました。その瞬間、新しい人との繋がりが生まれるバールの空間の居心地の良さを感じました。その心地よさが、私がバールで働きたいと思ったきっかけです。」
Italian me: 今の仕事内容を教えてください。
A さん: 「主にカウンターでドリンクを作ったり、パニーノやドルチェを提供したり、レジでお会計をしたり、カウンター内の作業は全てしています。また、お店にはコーヒーやお菓子などの物販コーナーもあるので、お客さんにコーヒー豆の説明をしたり、ギフト用であ ればラッピングをしたりします。それから、うちのお店は商店街にあるので、地域の人たちがに支えられている分、たとえば、お客さんや通りすがりの人への道案内、常連さん同士への伝言板…といったことも、私たちの大事な仕事の一つです。」
Italian me: バールの仕事の魅力はなんですか。
Aさん: 「人との繋がり、地域との繋がり、それを日常で感じられるのが、イタリアのバールの魅力です。なので、その舞台になる空間に居られるだけでも十分幸せなことですが、その空間を変わらずに大事に続けていくサポート役として、バリスタの仕事の魅力があるのだと思います。」
Italian me: これから目指していることはなんですか。
Aさん:「ゆくゆくは、フィレンツェで自分のバールを開きたいです。それから、これ は常々心がけているのですが、『また会いに行きたい』と思ってもらえるバリスタでいたいです。」
Italian me: その他アピール点、今留学を考えている人にアドバイスをお願いします。
Aさん: 「バールのカウンターから見えるイタリアの日常は、いつもシンプルで面白いです。バリスタだからこそ見える、その地域に暮らす人たちの顔があります。一日に何度も足を運ぶバールだからこそ見える、人との繋がり方があります。イタリア留学では、そうした日常を感じてもらえると嬉しいです。」
「インターンはあくまで経験、仕事とは別です。仕事となると、みなプロフェッショナルであることを求めますし、責任も伴います。それは日本もイタリアも同じです。もし、イタリアで仕事をすることを見据えて留学 を検討されている方がいるのであれば、インターンは経験を積むという点でおススメします。」
Aさん、ありがとうございました!笑顔がとっても素敵なAさん、きっとAさんに会いに来るお客さんは多いと思います。こういったことも、イタリア語とその背景にある文化を学ぶにはぜっっこ雨の機会ですね。
イタリアではコーヒー一杯を飲むにもコミュニケーションがあります。朝の一杯から始まる一日が素敵でありますように!