トスカーナのお菓子 カーニバルには何を食べるの?
ヨーロッパのお菓子といえば日本ではフランスが有名だが、イタリアにも各地域に素朴で美味しいお菓子 は結構ある。地域ごとに特色があるお菓子が存在しており、イタリア人も旅行をする時は料理もさることながらこの”地域のお菓子”を食べることを目的にする人も多い。
また季節の行事に基づいているものもあり(カーニバル、復活祭、クリスマスなど)特にトスカーナのお菓子はその時期に伝統的に家庭で作られるものが多いので、逆に言えば誰でも作れるというところが魅了なのではないだろうか。
(フランスのマカロンはとてもじゃないけど家では作れない・・挑戦した友達がいたが、最終的に買ったほうが得、という結論にいたったようだ)
2月のこの季節はカーニバルの真っ只中がだが、ベネチアに行って仮装に参加する気力も時間もない私にとって季節を感じるのは誰かのお母さんが作ってくれる”cenci“ である。これはフィレンツェのお菓子で、チェンチ、とは直訳すると”布切れ”の意味。このお菓子の名前の由来はおそらく形状にあると思われる。
このほかにカーニバルのお菓子といえばFrittelle di riso もある。こちらも揚げ菓子だが米が材料になっている。こねて揚げるだけ、という素朴なものだが単純にすごく美味しい。
Immagine di cenci
それではCenciのレシピをご紹介。
材料
小麦粉タイプ00 300 g
バター 50g
卵 2個
バニラエッセンス 大さじ2
レモンの皮 少々
砂糖 大さじ2
塩 ひとつまみ
揚油
バニラ風味の粉砂糖(最後に振りかける)
作り方
- 小麦粉を台の上に真ん中に穴が空いた筒状に形づくり、その中心にバター、卵、バニラエッセンス、レモンの皮、砂糖、塩(つまり材料を全て)入れる。それをよくこねて弾力があり均等にまざるよう、しっかりとした生地をつくる。
- 生地を玉状にして布にくるみ、1時間寝かせる。
- 麺棒を使って生地を薄く広げ、それを長さ7~8センチ、幅3センチくらいに切る。
- 切り取った棒状の生地の一方を折り曲げ、適当に形をつくる。
- これらをきつね色になるまで高温の油で揚げ、揚げたらキッチンペーパーで油を切りその上に粉砂糖を振りかける。
ヴィンサントと一緒に、召し上がれ!
Buon Appetito.